
今日は、「地の神様」をおまつりするのに何が必要か、また何をお供えしたら良いかについて書いていきます。
「地の神様」は、静岡県遠州地方を中心に各地域でおまつりされていますが、その地域ごとに違いが見られます。
ですから、「これが絶対正しい。」とか、「あれは間違っている。」とかではなく、いろいろ調べたり聞いたりしておまつりするのが一番だと思います。
いままでお祭りしてきた方は、これまでしてきたようにお祭りするのが良いでしょう。
これから新しく始める方は、お家のおじいさんおばあさんに聞いたり、地域の方々に教えてもらうと良いでしょう。
「地の神様」に必要な物
おやしろ・ほこら

お社(おやしろ)は、「地の神様」に住んでいただくお家のことです。
大きさや形状は様々で、次のような種類があります。
- 木製
- 藁製(手作り)
- 石製(瓦の場合も)
- コンクリート製
手作りの藁製以外は、神具店やホームセンター、最近ではネット通販でも手に入るでしょう。
神社で置いてあるところもあり、こちらはお祓い済みのものが多いでしょう。
おふだ
「地の神様」は、お社(あやしろ)があるだけでは、ただ神様のお家(おうち)があるだけです。中に「神様」に入ってもらわなければいけません。
お札(おふだ)を神社からいただいてきて中におまつりしましょう。
このお札も、神社によって形が様々で、おふだ型もあれば、紙で出来た御幣(ごへい)型もあります。
また自然石をご神体とする場合もあるそうです。それぞれの地域の風習にしたがっておまつりすると良いでしょう。
お供えする器

日々のお供えは、お米やお酒などです。
写真は一例で、米・酒・塩・水で、これは神棚へお供えするのと一緒です。
お供えに使う白い器は、神具店やホームセンターなどに売っています。
この他には、榊(さかき)を立てる花瓶のような物もあります。
また、地域によっては、藁で出来た「つと」を器にすることもあるようです。

藁苞(わらづと)というのは、簡単に言っちゃうと納豆を包んでいるアレです。
「地の神様」のお供え(おそなえ)
赤飯

12月15日は「地の神様」の日です。
この日は、お赤飯をお供えして家内安全を祈りましょう。
お赤飯は、お皿に盛る場合、おにぎりにする場合、地面に直接置く場合と、地域によっていろいろなお供えの仕方があるようです。
米・酒・塩・水

神棚と同様の日々のお供えです。
特にお米は神様のお供え物の中でも最重要なもの。
忘れずにお供えしましょう。
さくらご飯

一部の地域では、お赤飯の代わりに「さくらご飯」をお供えするようです。
皆さんは、この「さくらご飯」をご存じですか?
お祭りや運動会など、特別な時に出てくる静岡県民が(特定地域)大好物のソウルフードです。
給食にも出たりして、メニューに「さくらご飯」を見つけるとガッツポーズです。
味は、いたってシンプルです。あえて表現するならば、まさに具の無い炊き込みご飯。だがこれがウマい。
魚・煮物

地域によっては、鰯などの焼き魚や野菜の煮物等をお供えしています。
お供えの仕方も、器に盛ったり、地面に直接置いたりと様々です。
地の神様の形がいろいろあるように、お供えも地域毎にいろいろあるようです。