今日は、「地の神様」をまつる場所 や まつる向き などについて書いていきます。

尚、「地の神様」は地域によっていろいろなまつり方があります。必ずこうしなければ無ければならないではなく、多様性についてもご理解下さい。
「地の神様」をまつる場所

「地の神様」は屋敷神なので、まつる場所は基本的に家の敷地の中です。
具体的には、敷地の北西の角におまつりするのが、通例です。
なぜ北西にまつるのか?
北東は鬼門の方角、南西は裏鬼門でどちらも避けた方がいいでしょう。
南東にまつると、地の神様が北を向いてしまいます。
よって「地の神様」をまつるベストな方角はやはり北西ということになります。
中には、土地が広くて裏山の斜面におまつりしているお家もあります。
「地の神様」をまつる向き

地の神様をまつる向きは、東か南もしくは敷地の中央に向けます。
要は「神棚」と一緒で、「太陽の方向に向ける」か「敷地の中央に向ける」かです。
扉のある方、もしくは「おふだ」の表を、東か南に向けるです。
「地の神様」の設置方法

一言に「地の神様」の設置方法といっても、実にいろいろなやり方があります。特に正解はありませんが、よく見かける設置方法について紹介していきたいと思います。
地面に直接設置

割と多いのが、地面の上に直接置く、という設置方法です。
「地の神様」は「大地の神様」だから、ダイレクトに地面に設置です。直接地面から、神様のパワーをもらっているという考え方です。
手作りの藁製「地の神様」も、地面に直接設置されています。
本格的な祠として設置
石積みの土台の上に小さな神社のような祠(ほこら)を据える形です。
ある地域では、地の神様の横にご先祖様をおまつりすることもあり、そういった場合は二つ並んでいる場合もあります。
土台の上に設置
「地の神様」は「地面の神様」だけど、やっぱり神様だから土台を作って高くしておまつりするという考え方です。
石積みにしたり、コンクリートブロックで周囲より高くしたり。
中は土が入っていて、地の神様と地面がふれている状態になっている例もあります。
風に飛ばされないようにする
「地の神様」は、地面に直接置いてあるか、土台に置いてある場合が多いですが、ただ置いてあるだけの場合が多いので、風の強い地域では不安があります。
コンクリート製や石製なら大丈夫でしょうが、木製などは横に倒れでもしたら大変です。
そこで、おやしろの下に「れんが」を入れて重しにしたり、小さなペグを打って固定したり、または横に壁を設置して風を避けたりといった設置方法があります。