見付天神裸祭

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見付天神裸祭
見付天神裸祭

 ここでは、見付天神 矢奈比賣神社の例祭「見付天神裸祭」について記述しています。

天下の奇祭

 天下の奇祭と称される矢奈比賣神社の例祭は、「見付天神裸祭(みつけてんじんはだかまつり)」であり、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

 例祭の夜に行われる「鬼踊り(おにおどり)」が広く知られていますが、実際は8日間にわたるお祭りです。主には、祭事始・御斯葉下ろし・浜垢離・御池の清祓い・例祭・裸祭・還御で構成されています。

 その起源は、花園天皇の正和年間より始まったと伝えられており、毎年旧暦の8月10日にあわせて斎行します。

 当祭典につきましては、こちらの 見付天神裸祭保存会 ホームページも あわせてご覧下さい。

見付天神裸祭 紹介動画

▲見付天神裸祭紹介動画 ※クリックすると動画が読み込まれます。

祭事始め 旧暦8月4日

見付天神裸祭 祭事始
見付天神裸祭 祭事始

祭の始まりを告げる

 午後2時40分頃、矢奈比賣神社拝殿にて出向の旨を奉告し、旧社地である元宮天神社へと向かう。元宮天神社にて、これからの8日間に亘る例祭の始まりを奉告する。

 道中、宮司は神の依り代としての榊を奉じ、参進する。

 古来、この行事は人目を避けて、一言も発せずに行われていた。

 現在でも、出発から神事を終えるまでは、一切無言で執り行われている。

御斯葉下ろし 旧暦8月4日

見付天神裸祭 御斯葉下ろし
見付天神裸祭 御斯葉下ろし

町を浄める

 午後9時45分ごろ、拝殿にて祝詞奏上後、神職から先供に榊が手渡される。

 午後10時丁度、煙火1発を合図に見付全域で全ての灯火が消され、町内の清め祓いが始まる。

 白装束の神職・先供を先頭に、氏子たちが続く。

 この行列は暗闇の中、「オシ、オシ」の掛け声と共に町内を走りながら移動し、清め祓いをして行くのだ。

 はじめに、社務所前にて先供が榊を立て、神職が饌米を上げ、祓いの祝詞を奏上する。その間、随行の者は地面に座って候する。

 奏上後、「マイロー」の声により、皆が立ち上がり、「オシ、オシ」と次の場所へ走り出す。これは全13箇所にて行われる。

 清祓いの場所は ①社務所・②大鳥居・③出口の井戸・④愛宕下・⑤元門・⑥三本松御旅所・⑦東坂梅ノ木・⑧総社門・⑨西坂梅ノ木・⑩河原入り口・⑪横町土橋・⑫境松御旅所・⑬虎屋前である。

浜垢離 旧暦8月7日

見付天神裸祭 浜垢離
見付天神裸祭 浜垢離

身を浄める

 午前 9時20分頃、拝殿にて浜垢離出立を奉告した後、福田の海岸へと進む。

 注連縄を張り巡らした斎場にて、まず放生会(ほうじょうえ)の神事を執り行う。

 これは、「命の魚(めのうお)」を放す事により、殺生の罪を祓う行事である。そうすることで、今年の祭りも賑やかく盛大に行えるように祈るのだ。

 放生が終わると、浜へと移動する。まず神職が海に向かい鉾を左右左と振る。その場に、鉾を始め榊等を立て、斎場とする。

 海浜修祓では、海と御祓いの神様を迎え、祝詞を奏上する。後に小祓い(小さなお祓いの串)により、各自のお祓いをする。

 神事が終わると、神職より先供・輿番・町の人々がそれぞれ海に入り、海水を浴びて心身を清める。

 浜での清めが終わると、松原に戻り、直会となる。

 この浜垢離は見付地区の全町が参加する行事で、当日の浜は大変賑わっている。

御池の清祓い 旧暦8月9日

見付天神裸祭 御池の清祓い
見付天神裸祭 御池の清祓い

境内を浄める

 午後8時より、境内の御池の前に斎場を設け執り行う。

 清め祓いの祝詞を奏上後、神職は大麻・塩湯・砂により、境内および各建物をお祓いしてまわる。境内をお祓いし、参道から大鳥居を抜けて宿場通りまでが行程である。

 境内が済むと、次は榊を用いた小祓いで参列者が各々を祓う。

 大祭が始まってより、例祭・裸祭にいたるまで、祓いに祓い、清めに清めた上での祭である。

例祭 旧暦8月10日

浦安の舞